独鈷山を望む風景になじむ家
上田市保谷は上田市南西部の古くから栄えた塩田平に位置します。敷地周囲は田んぼ、畑に囲まれたのどかな風景が広がっています。また敷地南側には地域の人々に愛される里山『独鈷山』を望みます。建て主さんからのご要望はこの『独鈷山』の眺望を生かした家でした。そこで独鈷山の見える方角と位置を検討し一番眺めの良い場所にリビングを設け、ウッドデッキと接続し内からも外からも年中眺望を楽しめるように工夫しました。もう一つのご要望が使い易い家事動線でした。近年、食品庫やクローク、パントリーを設けることが多くなっています。共働きの夫婦にとって家事に使える時間は限られています。家事動線を短縮することまとめることは今の時代に必須な条件かもしれません。具体的には玄関、クローク、家事コーナー、キッチン、食品庫、勝手口を一直線に繋いで家事動線を整理しています。家事の中で何を重視するかによっても動線は変わって来ます。改めて動線の大切さがわかったプロジェクトです。
建築DATA/木造2階建/延床面積164㎡/建築面積120㎡/敷地面積340㎡