家の顔とアプローチを造る
上田市の中心市街地から程近い場所に建ちながら広大な敷地において落ち着いた環境の立地になります。建築主さんご家族は昭和の立派なモダニズム建築の母屋を改修して大きなリビングダイニングを中心として快適に暮らされていました。子供の成長に合わせて個室が欲しいことと、今まで困っていた車庫スペースを増築したいとのご要望でプロジェクトは始まりました。お話を伺っていると母屋と別棟で玄関と個室、車庫を建設して母屋までのアプローチを素敵に演出する建築を造ることが設計のテーマになりました。母屋までのアプローチを木、石、ガラス、コンクリートの素材を生かすこと、また明るい場所、暗い場所のコントラストを付けることを意識しました。その結果、洞窟に入るようなドキドキ感のある玄関アプローチ、明るくなりすぎず素材感を生かしたメインアプローチ、中庭を見ながら母屋へ向かう明るいアプローチと3種類の個性を持ったアプローチを造りました。長いアプローチを豊かな空間にすることに挑戦したプロジェクトになりました。
建築DATA/木造平屋建/増築延床面積100㎡/増築建築面積100㎡/敷地面積590㎡