2018 東御市新屋の家

緩やかな傾斜地に建つ大開口と木格子のバルコニーのある家

東御市の閑静な住宅地に建つ家。全面道路は緩やかな坂道で敷地も道に合わせるように傾斜した敷地でした。これを解決するために敷地を家の建つゾーンとカーポートの建つゾーンの2つに分け高低差を解消しました。建築主さんからのご要望は大きな窓と吹抜けのあるリビングと落ち着きのある内観でした。大きなリビングには2間分の開口を上下に設け吹抜けにすることで大開口を作っています。日差しを抑える為に大きな窓の間にバルコニーを設置しています。外から見ると一般的な2階建てに見えますが中に入ると吹抜けになっているので印象が変わります。内装は床にブラックウォールナット、天井にレッドシダーを使い、階段をアイアンで造り黒く塗装することで全体的に濃い色と壁の白のコントラストが美しい落ち着きのある空間になりました。余談ですが敷地と全面道路の間に水路(青線)が入っていることがしばしばあります。この敷地の前にも実際には無いのですが公図上に残っている青線があり役所と協議が必要でした。土地を購入する際には注意が必要です。特に昔田んぼや畑であった敷地には小さな道路(赤線)と水路(青線)が残っている場合があります。その部分は公共のものなので勝手にいじる事が出来ず占有許可を取得して毎年お金を支払わなければいけない場合があります。公図の確認は大切ですね。

建物DATA/延床面積124㎡/建築面積73㎡/敷地面積450㎡

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