2013.12.21『建て方』が行われました。
建て方とは「建前」「棟上」「上棟」とも呼ばれており、その名の通り、棟が上がるまで
骨組を組み上げる作業のことです。
プレカット工場で、木材の仕口、継手の加工が行われた場合、大工さん仲間が
集まって1日で組み上げます。従来、手刻みで木材を加工していた時分は(今でも行っている所もあります。)もっと時間を掛けての作業となります。
建て方に至るまでに、プレカット工場からプレカット図という施工図をもらい
設計図通りになっているかどうか確認します。さらに構造材と仕上げ、サッシ等の
細かい納まりを最終確認をして、微調整をします。不安の無い状態で『建て方』に
臨んでいるのです。
当日は大工さん達にお任せです。安全を祈るばかりですが、効率的な息の合った動きを見るのは
気持ちの良いものです。一日で家の形が現れるので、家造りの工程の中で最も見応えのある日
になります。
アトリエtaでは建築基準法上、構造計算が求められていない2階建て以下の住宅に
おいても構造計算を行っております。建築基準法の仕様基準に準じた場合ですと
構造耐力上過不足や不安定な部分が出ることがあり、また設計の自由度も制限されて
しまいます。
このように従来通りの方法では安全確認のできない構造を構造計算によって検証し、安全を確かめて
実現します。
私は構造から建物を考えます。そうすることによって一般的な平面図、立面図で考えた建物とは違った
空間ができ、力学上(自然に対しても)合理的な空間ができると信じています。
アトリエta 俵