建築士講習会にて考える

松本市のキッセイ文化ホールで行われた「開設者・管理建築士のための建築士事務所の管理研修会」に出席した。

一級建築士定期講習、管理建築士講習に続き、今年3回目の講習である。

目的は「最新の技術や法制度に対してのて継続的な知識習得」と捉える。

それを踏まえて自分にできることを模索し続けることが重要と考えた。

今回の研修会で目に留まった文言を書き留めてみる。

・建築設計におけるイノベーション

「常に陳腐化した内容、創造性の無くなった内容は体系的に切り捨てて行く必要がある。」

設計の仕事をしていると、どうしても過去の実績、成功体験を踏襲してしまいがちになる面があるしニーズとしても

それを求められる傾向にある。しかしそれを続けていると進歩は無く新しいものは生まれないと当たり前のことを再認識した。

・社会のニーズとしての景観まちづくり

「多くの国民がスローライフやエコライフといった生活スタイルを志向するようになってきている。」

大量生産、大量消費、スクラップアンドビルドのいわゆる建築バブル的な考えは確かに減少している傾向はあると思うが、

スローライフを志向する人が多数派になっているとは思えない。働き盛りの正社員など対極の生活を送っていると容易に想像できる。

地球的環境問題を憂慮してエコライフを目指す人は増えているとは思うが、やはり本気でできる人は少ないように思う。

ニーズとして捉えるには現在の働き盛りの会社員に当てはめるには無理があり、セカンドライフ送る方等一部の限定なライフスタイルのような気がする。

行き過ぎた資本主義経済による疲弊から脱却するにはスローライフ、エコライフを推奨はしたいが、現在の主流の仕事環境を思い切って変えない限り現実にはならないように思う。ヨーロッパのような働き方、例えばオランダのようなワークシェアリング等が普通にできるようになれば、もっと多様なライフスタイルを選べると思うが果たしてどうなのだろうか。

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一級建築士事務所アトリエta 俵

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