2018 Atta一級建築士事務所アトリエta 5周年

さてさて2018が始まって半月程が過ぎようとしています。
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。

今年アトリエtaは開業5周年の節目の年になります。
皆さまのお陰で順調に仕事のご依頼も増えて来ています。
昨年末には『上田原のクリニック』において上田市都市景観賞を受賞することも出来ました。

私の中で社会人になって以降、不思議と5年のサイクルで新しいチャレンジをして来ました。
今またそんな新たなフェーズへの願望が湧いて来ています。

とはいえ具体的なプランがあるわけでも無く、ただただ今年からなにか変えてみようかな。
もっと世の中のお役に立ちたいなと漠然と考えている次第であります。
とにかくアトリエtaもっと頑張るということです。乞うご期待!
本年もよろしくお願いいたします。

Atta一級建築士事務所アトリエta 俵周次郎

『フローリング張り』

2014.05

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断熱工事が終り、いよいよ内装工事に入りました。

まずはフローリング張りです。

フローリングには大きく分けて2種類あります。

それは複合フローリングと無垢フローリングです。

複合フローリングはいわゆる合板の表面に薄い無垢材を張り付けたものです。

現在でも多く使われている材料で安価です。整ったきれいな木目で幅広の希少な木材風に揃えたいといった

見た目を重視する場合などに有効に使えます。

近年の自然派志向の傾向では無垢フローリングを使用する事が多くなっています。

色々な樹種がある中で、堅木と呼ばれる 桜やナラ、タモ等がフローリングに適した材料と言われています。

確かにとても固い材料で、傷も付き難く、とてもフローリングに適した材料だと思います。

しかし、硬い木ですので年輪が細かく育つのが遅く、高級な材料と言えます。

そして触った質感も固いのです。

AttaHouseではフローリングで使用するには柔らかい杉を採用しました。

通常のフローリングの厚さは12mmや15mmですが、柔らかい材料で反り易いので30mmのものを使用しています。

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杉板フローリングの厚さ30mmのサンプルをできる限り揃えました。

秋田杉に相生杉、吉野杉 全国各地の杉で違いがあります。

また赤、白、源平(赤白が混ざったもの)の色や一等、上小節等 節の多さ

でも違いがあり、どれも個性があります。

杉と決めてもこれだけの多様性があるので

無垢フローリングの選定はとても奥深いです。

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最近は杉や松等の柔らかい木をフローリングに使う住宅が増えているような気がします。

それは10年程前には考えられないほど増えていると思います。

杉や松はちょっと引っ掻いただけで毛羽立ちますし、何か尖ったものを落とせば、簡単に傷が

付きます。

しかし身体に一番触れる面は床なのです。

沢山ある欠点を差し引いてもこの温もりのある身体感覚には変えられないものである

ということに皆気付いて来たのではないでしょうか。

 

塗装も大切な要素なのでまた次回書きます。

アトリエta 俵

 

 

 

『断熱工事』

2014.03-04

ロフト部天井

信州の冬はとても長く、寒さが厳しい日が続きます。

夏は短いですが、盆地の気温は上昇します。

信州で家を建てる時、最も重要な要素は『断熱』だと思います。

近年の住宅では、二酸化炭素の排出量の低減が義務付けられつつあり、

高断熱・高気密住宅が一般的になりつつあります。

 

材料

attahouseでは高性能グラスウールを

床:120mm

壁:120mm

屋根:200mm

使用しています。

高性能グラスウールとは通常のグラスウールよりも繊維が細く、密度が高い為

同じ厚さでもより高い断熱性能があります。

 

床部  壁2  多目的天井

グラスウールを設置した後に、気密シートで建物内部を隙間無く覆います。

そして窓回り等の開口部廻りは気密テープで隙間を無くします。

さらに配管の立上り部やコンセント配線部等の小さな隙間も発砲ウレタンで埋めていきます。

床隙間  配管部

そうすると、息苦しい程に密閉された空間となります。

密閉状態を解消するために24時間の換気扇の設置が義務付けられているのです。

これが高断熱高気密住宅です。

妻壁  ロフト全体

 

私自身は正直、この高気密高断熱住宅が最良の策だとは思っていません。

特に密閉して強制的に換気をすることが不自然に思えてならないのです。

昔の民家のように、土壁である程度の断熱をして、隙間風で自然に換気をする方が

自然で、地球のためにもなっていたのではないかと思います。

しかし、現代に生きている私達は、あまりに空気調和の整った環境に慣れすぎてしまっています。

エアコンの無かった時代には戻れないのです。

そうであるのならば、国が考えているように、高気密、高断熱としてなるべくエアコンを使わない

環境を強制的に作ることが、現在の最適解なのかも知れません。

アトリエta 俵

 

 

 

 

 

 

 

『屋根板金工事』

板金

2014.01-02

屋根の材料は主として、粘土系、セメント系、スレート系、金属系と様々あります。

伝統的な建築には粘土系の瓦が用いられます。重厚感があり、屋根といったら瓦を連想される方も多いでしょう。

日本の特に郊外の田園風景にはとても合う伝統的な良い材料だと思います。

しかし欠点も多少あります。まず若干割高となること。そして重量が重いことです。

地震の多い国においてはなるべく屋根は軽くしておきたいところです。

仕上がり 仕上がり2

今回AttaHouseでは金属系のガルバリウム鋼板の立ハゼ葺きを採用していました。

鋼板の葺き方にもいろいろあります。一文字葺き、十文字葺き、平葺き、立ハゼ吹き、瓦棒葺き

等様々な葺き方があります。今回のように勾配の緩い屋根には立ハゼ葺きが最適です。特に雪が落ち易い特性を持っています。

ルーフィング 途中

屋根材と共に重要なのが防水下地です。今回、改良型ゴムアスファルトルーフィングを使用しています。アトリエtaでは標準仕様としています。通常のルーフィングに比べて弾性が高く、曲げ加工をする際にも切れたりしません。また釘打ちをしても漏水の心配が無く安心です。

屋根は雨や雪から建物を守る重要な部位です。雨漏れがしたりしたら最悪です。雪の多い信州においては屋根の形状はなるべくシンプルにして、北側に雪が溜まらないようにすることが大事だと思っています。

アトリエta 俵

 

 

『建て方』

タイトル

2013.12.21『建て方』が行われました。

建て方とは「建前」「棟上」「上棟」とも呼ばれており、その名の通り、棟が上がるまで

骨組を組み上げる作業のことです。

プレカット工場で、木材の仕口、継手の加工が行われた場合、大工さん仲間が

集まって1日で組み上げます。従来、手刻みで木材を加工していた時分は(今でも行っている所もあります。)もっと時間を掛けての作業となります。

①1 F柱 ②IMG_4626 ③2F梁

④IMG_4722 ⑤IMG_4807 ⑥IMG_4865

建て方に至るまでに、プレカット工場からプレカット図という施工図をもらい

設計図通りになっているかどうか確認します。さらに構造材と仕上げ、サッシ等の

細かい納まりを最終確認をして、微調整をします。不安の無い状態で『建て方』に

臨んでいるのです。

当日は大工さん達にお任せです。安全を祈るばかりですが、効率的な息の合った動きを見るのは

気持ちの良いものです。一日で家の形が現れるので、家造りの工程の中で最も見応えのある日

になります。

⑦南東パース ⑧正面

⑨南全景 ⑩南跳ね出し

 

アトリエtaでは建築基準法上、構造計算が求められていない2階建て以下の住宅に

おいても構造計算を行っております。建築基準法の仕様基準に準じた場合ですと

構造耐力上過不足や不安定な部分が出ることがあり、また設計の自由度も制限されて

しまいます。

 

⑪和室 スキップフロアによる宙に浮いたような和室

⑭登り梁 ⑬小屋組 ⑫IMG_4942 自由な小屋組み

⑮跳ね出し部 キャンティ梁(持ち出し梁)による飛び出した部屋

このように従来通りの方法では安全確認のできない構造を構造計算によって検証し、安全を確かめて

実現します。

私は構造から建物を考えます。そうすることによって一般的な平面図、立面図で考えた建物とは違った

空間ができ、力学上(自然に対しても)合理的な空間ができると信じています。

アトリエta 俵