『断熱工事』

2014.03-04

ロフト部天井

信州の冬はとても長く、寒さが厳しい日が続きます。

夏は短いですが、盆地の気温は上昇します。

信州で家を建てる時、最も重要な要素は『断熱』だと思います。

近年の住宅では、二酸化炭素の排出量の低減が義務付けられつつあり、

高断熱・高気密住宅が一般的になりつつあります。

 

材料

attahouseでは高性能グラスウールを

床:120mm

壁:120mm

屋根:200mm

使用しています。

高性能グラスウールとは通常のグラスウールよりも繊維が細く、密度が高い為

同じ厚さでもより高い断熱性能があります。

 

床部  壁2  多目的天井

グラスウールを設置した後に、気密シートで建物内部を隙間無く覆います。

そして窓回り等の開口部廻りは気密テープで隙間を無くします。

さらに配管の立上り部やコンセント配線部等の小さな隙間も発砲ウレタンで埋めていきます。

床隙間  配管部

そうすると、息苦しい程に密閉された空間となります。

密閉状態を解消するために24時間の換気扇の設置が義務付けられているのです。

これが高断熱高気密住宅です。

妻壁  ロフト全体

 

私自身は正直、この高気密高断熱住宅が最良の策だとは思っていません。

特に密閉して強制的に換気をすることが不自然に思えてならないのです。

昔の民家のように、土壁である程度の断熱をして、隙間風で自然に換気をする方が

自然で、地球のためにもなっていたのではないかと思います。

しかし、現代に生きている私達は、あまりに空気調和の整った環境に慣れすぎてしまっています。

エアコンの無かった時代には戻れないのです。

そうであるのならば、国が考えているように、高気密、高断熱としてなるべくエアコンを使わない

環境を強制的に作ることが、現在の最適解なのかも知れません。

アトリエta 俵

 

 

 

 

 

 

 

『屋根板金工事』

板金

2014.01-02

屋根の材料は主として、粘土系、セメント系、スレート系、金属系と様々あります。

伝統的な建築には粘土系の瓦が用いられます。重厚感があり、屋根といったら瓦を連想される方も多いでしょう。

日本の特に郊外の田園風景にはとても合う伝統的な良い材料だと思います。

しかし欠点も多少あります。まず若干割高となること。そして重量が重いことです。

地震の多い国においてはなるべく屋根は軽くしておきたいところです。

仕上がり 仕上がり2

今回AttaHouseでは金属系のガルバリウム鋼板の立ハゼ葺きを採用していました。

鋼板の葺き方にもいろいろあります。一文字葺き、十文字葺き、平葺き、立ハゼ吹き、瓦棒葺き

等様々な葺き方があります。今回のように勾配の緩い屋根には立ハゼ葺きが最適です。特に雪が落ち易い特性を持っています。

ルーフィング 途中

屋根材と共に重要なのが防水下地です。今回、改良型ゴムアスファルトルーフィングを使用しています。アトリエtaでは標準仕様としています。通常のルーフィングに比べて弾性が高く、曲げ加工をする際にも切れたりしません。また釘打ちをしても漏水の心配が無く安心です。

屋根は雨や雪から建物を守る重要な部位です。雨漏れがしたりしたら最悪です。雪の多い信州においては屋根の形状はなるべくシンプルにして、北側に雪が溜まらないようにすることが大事だと思っています。

アトリエta 俵

 

 

『現場見学会』

2014.01.13

長野市よりYさんファミリーが5人で現場見学に来て下さいました。

現場は現在構造がむき出しの状態です。きれいな仕上げも素敵なキッチンもありません。

しかし構造は完成後にはほとんど見えなくなってしまう部分です。頑丈にできているか、きちんと整った仕事がされているか

を見るには、工事中のこの時期に見学されることは、とても意義があると思います。

熱心に施工者と設計者の話に耳を傾けられていて嬉しく思いました。また住宅造りに情熱が感じられ、意識も高いことに

こちらも刺激を受けました。

見学会

AttaHouse見学会は引き続き、現場見学会を開催しようと思います。

ご希望の方は送信フォームよりご連絡下さい。日程の調整を行ってご案内いたします。

構造を見ることができるのは2月上旬までです。お早目にどうぞ。

アトリエta 俵

 

『建て方』

タイトル

2013.12.21『建て方』が行われました。

建て方とは「建前」「棟上」「上棟」とも呼ばれており、その名の通り、棟が上がるまで

骨組を組み上げる作業のことです。

プレカット工場で、木材の仕口、継手の加工が行われた場合、大工さん仲間が

集まって1日で組み上げます。従来、手刻みで木材を加工していた時分は(今でも行っている所もあります。)もっと時間を掛けての作業となります。

①1 F柱 ②IMG_4626 ③2F梁

④IMG_4722 ⑤IMG_4807 ⑥IMG_4865

建て方に至るまでに、プレカット工場からプレカット図という施工図をもらい

設計図通りになっているかどうか確認します。さらに構造材と仕上げ、サッシ等の

細かい納まりを最終確認をして、微調整をします。不安の無い状態で『建て方』に

臨んでいるのです。

当日は大工さん達にお任せです。安全を祈るばかりですが、効率的な息の合った動きを見るのは

気持ちの良いものです。一日で家の形が現れるので、家造りの工程の中で最も見応えのある日

になります。

⑦南東パース ⑧正面

⑨南全景 ⑩南跳ね出し

 

アトリエtaでは建築基準法上、構造計算が求められていない2階建て以下の住宅に

おいても構造計算を行っております。建築基準法の仕様基準に準じた場合ですと

構造耐力上過不足や不安定な部分が出ることがあり、また設計の自由度も制限されて

しまいます。

 

⑪和室 スキップフロアによる宙に浮いたような和室

⑭登り梁 ⑬小屋組 ⑫IMG_4942 自由な小屋組み

⑮跳ね出し部 キャンティ梁(持ち出し梁)による飛び出した部屋

このように従来通りの方法では安全確認のできない構造を構造計算によって検証し、安全を確かめて

実現します。

私は構造から建物を考えます。そうすることによって一般的な平面図、立面図で考えた建物とは違った

空間ができ、力学上(自然に対しても)合理的な空間ができると信じています。

アトリエta 俵

 

『型枠脱型・埋め戻し』

2013.12.12-12.14

脱型1  排水2

2013.12.12 基礎コンクリートの型枠脱型が行われました。

型枠は養生期間中の平均気温によって存置期間が決まっています。

15℃以上の場合:3日間

5℃以上の場合  :5日間

0℃以上の場合:8日間です。

また寒冷期においてはコンクリート温度を5日間以上2℃以上に保たなければなりません。

冬季にコンクリート打設が向かないというのはこの為です。しかし状況に応じて適切に採暖をすれば

問題はありません。

 

排水1

コンクリート打設前に配管した排水管の水抜けを確認します

 

 

Pコン

また細かい部分ですが型枠締付金具の頭は除去し、錆止め塗装を行います。

地面に埋まってします部分なので良く監理をしなければいけません。

鉄筋に錆びが回ってしますと基礎の強度は著しく低下してしまいます。

 

埋め戻し② 埋め戻し

埋め戻し後の基礎の状況です。

スラブ底盤に部分的に少しだけ立ち上がりがある基礎で、少し変わった形をしています。

これは建物の形状から導き出した答えです。これからどのような形が立ち上がるか乞うご期待です。

アトリエta 俵